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10回以上転職した私が、人事が納得する(だろう)転職理由10個考えてみた。

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私は日本人の転職経験者として、さまざまな理由で10回の転職を経験しています。

それぞれの転職には、本当にそれぞれの理由があり、どう言えば相手の納得感を引き出して自分の主張をわかってもらえるのかをいつも考えていました。

転職で100%聞かれるのは「前職の退職理由」です。
とある面接では、職務経歴書に記載したすべての転職の理由を聞かれたことがあります。
(10個全部覚えられるん?と思った記憶があります)

企業にとっては、「この人を採用した際に同じ理由で辞めるかもしれない」「辞める原因となる部分を弊社はカバーできているか」を確認したいのかなと想像します。

今回は、40代女性が退職する理由で考えられるものを挙げてみました。
退職理由は一つでなく、複合的なものがほとんどだと思います。
面接時に伝えやすく、相手を納得させるものを合わせてみても良いかと思います。

転職活動の面接対策に良い言い回しを考える時の参考にしてみてください。

キャリアアップ

より高いポジションやその役職でしか行えない判断、業務上のスキルだけでなく会社の経営を支える人材になるための転職活動となります。
ハイクラス転職になることも多そうです。こういった希望を持つ人は自身が動くというよりも転職エージェントを使って更なる良い条件を探すこともありそうです。

また、現場中心の仕事から、次の管理職を目指す人も転職の理由としてキャリアアップを主張することも良さそうです。
40代前後から、面接では部下を育てたことはありますか?とマネジメントの話をされることが多くなりました。
企業側としては、40代を雇う理由として、即戦力になる人はもちろんのこと人材を育ててくれるひと、経営を考えて動いてくれる人を求めてることも多そうです。

給与アップ

同じ職種でも業種によって給与水準も異なっています。より良い給与条件を求めての転職もアリかと思います。

ただ単に、月給の高さだけを見るのではありません。

これまでと同じ給与でも残業がほとんど発生しない、休みがこれまでの職場よりも多く取れる、週休3日制など、自身の時間単価がより向上する働き方を望むことも良いと思います。
残業ありきや長時間の働き方ではなく、勤務時間内で最大限のパフォーマンスを上げることが会社にとっても利益につながる、そういう価値観をもつ会社と考え入社したい、ということも伝えられるのではないかと思います。

他、働く社員に対して正しい評価査定をしてくれる、厳しくも公平なところをと考え転職を希望している、という主張もできますね。

面接の場面では、これまでの会社は「残業が多くて〜」「正しい評価がされなくて〜」「給与が上がって行かなくて〜」などの愚痴に聞こえる話し方には注意です。

ワークライフバランス

労働時間や勤務地、テレワークの可否など、自分の判断で働き方を改善するために転職を選択することは転機(トラジション)が多い人生においては当たり前のこととなりつつあります。

特に子育てをしている女性においては、子供の人数・未就学児・小学生・中学生・高校生、それぞれの段階で時間の使い方が違います。
労働時間や残業が大いに影響されますし、通勤時間が長いと日々の生活の致命傷となります。

年齢的にも親の介護なども視野に入ってくるかもしれません。より柔軟な働き方ができるように考えてゆく必要が出てくる年代です。

採用面接の場では、条件がマッチしている点だけをアピールすることは避けた方がよさそうです。現状の条件が合っていることを踏まえ、再び転機がある時に備えて、会社の利益に最大限に貢献する人材になりたい、という強気の姿勢を見せることも面接攻略の一つかもしれません。

企業文化との不一致

職場の雰囲気や企業文化が自分に合わないと感じた場合、よりフィットする環境を求めて転職することもあると思います。

人も企業も変化する生ものです。20代の時に就職した会社で定年まで働くことに違和感を感じる人は多いと思います。
20代から60代。同じ価値観のまま働き続けることはあるでしょうか?
また、偶然にも企業の方向性と自分の成長の方向性が偶然にも一致することはどのくらいの確率で起こることなのでしょうか?

企業の方向性やビジョンに共感を感じ働いていたとしても、現場では違う価値観が蔓延していることもあります。
会社と自分の価値観に違和感を感じ、それが正される機運がないと感じるならば、転職を視野に考えることは決して理想の企業を求めて転職することと同義ではないはずです。

面接の場では、シンプルに働いていた会社の方向性と自身の方向性の違いと伝えてもOKだと思います。自分の価値観がよりよい方向へ成長したという具体的な体験とそのビジョンが希望する(面接している)会社と一致した、という主張もしやすいですね。

事業の安定性と将来性

経済情勢や業界の変化により、より安定した業界や成長が見込まれる分野への転職を選ぶこともあるかもしれません。

一方で、株価や不動産価格などの未来を予測することが誰にもできないように事業の行く末は誰にもわかりません。
将来性がわからないと同時に、安定した事業ということも誰にもわかりません。
ただ、ひとつこの転職理由が主張ができるには、斜陽産業の職場にいる時だと思います。

これまでの技術に完全にとって変わってしまう新しい技術ができた業界、どう頑張っても再び右肩上がりになることはない産業はあります。
その業種のままでは将来がみえない、その業種しかできない会社にいる、などの場合は、だれもが納得できる転職理由になります。

専門性の追求・スキルアップ

特定の技術や知識を深めたいという考えから、より専門性が高い業界への転職を考えることもあります。

例えば、私は最初、紙媒体のグラフィックデザインからスタートしました。その後、紙媒体の仕事を突き詰めたくなりDTPや立体什器、パッケージ、イベントの大判出力などの仕事も経験しました。会社ごとに、得意としている分野が異なっていることが多いです。特化型ですね。
スキルアップのための転職は、職種が変わる転職とは違い、転職の回数が増えても転職理由がわかりやすいために納得されやすい印象があります。

より専門性が高まる転職は、仕事人生において会社の中ではポジションアップにはつながりませんが、横展開がしやすく、時勢に求められるスキルであればあるほど、仕事に困らない人生にできる可能性が高いです。独立も視野に入ってくるためです。

地理的な理由

家族の転居・配偶者の転勤、介護が必要になった親の近くへ引っ越す・・・など、ライフスタイルの変化により、地理的な理由で勤務地が近い企業へ転職。

これは、しょうがないですね〜。面接の場でも、納得感しかありませんな。

新しい挑戦

同じ職種でも業務内容やプロジェクトが異なります。できることの規模感も違ってくるかと思います。より新たな挑戦と経験を積むために転職を考える人がいるのではないでしょうか。

また、これまで培ってきたスキルではない、全く違うキャリアチェンジを考える人も40代でも少なくないかと思います。

新しい挑戦は、これまでのスキルを活かした経験の延長線上にあるのであれば歓迎する企業も多いかもしれません。
企業は、キャリア採用であればその人の経験と実績を重視します。そして即戦力を求めます。

一方で、全く異なるキャリアチェンジの場合は、20代30代前半の人であれば受け入れられる可能性は高いと感じますが、未経験40代は一般的に狭き門という印象が否めません。理由は、「これまでの人生でなぜ行わなかったのか?」「柔軟で素直に対応できるのか」「年齢や経験を振り回してやらない理由を探したりするのではないか」「現場に混乱が生じるのではないか」「すぐに辞めてしまうのではないか」「全く違う仕事で会社に利益を生み出すのはいつになるのか」「その成長を会社が負担しなければいけないのか」などなど、数えきれないほどの疑問が出るためです。

けれど私は、キャリアチェンジへの挑戦は簡単ではないですが、覚悟を決めてやるのが良いかと思います。

採用面接では、「この職種へのキャリアチェンジする強い動機」「自身で自己投資し、実績も少しずつ積んでからの転職活動」「年齢関係なく、年下上司でもなんの問題ない人物と納得できる具体的な行動」「素直さが感じられる話し方」が必要かと思います。

もちろん、時代の流れで大歓迎されるキャリアチェンジも存在します。介護職などはその一例ですね。

社会的な貢献

より社会的な意義を感じることができる業種や企業への転職を目指すこともあります。
給与アップでも自身のスキルアップやキャリアアップでもない。
40代という、精神的にも経済的にも余裕ができたからこそ貢献したい気持ちが出てきた転職。これもありかと思います。

人間関係

前職場の人間関係のストレスから解放されるため、またはより良い人間関係やチームでの仕事ができる場所を求めの転職も多いのではないかと思います。

職場での悩みがある人は、令和2年の統計で54.2%。その中で、職場の人間関係を悩む人は27%で、職場での悩みを持つ人の4人に1人なっています。
職場におけるメンタルヘルス対策の状況
職場での悩みを相談できる人はいるけれども(90.8%)、それが職場の上司や同僚である割合は73.8%です。

これまでの経験で、大企業で働く経験はほとんどなくいつも就職するのは中小企業でした。
それもそのはず、日本の企業の実に99.7%は中小企業です。
日本の全従業者数の69.7%が中小企業で働く人になります。
中小企業では程度にもよりますが、ほとんどの会社で従業員のメンタルに関するケアまで手が回りません。

大企業やある程度の人数がある中規模の企業であれば産業医を常駐・もしくは相談できる体制はあります。
が、私は現状までにほとんどお会いしたことがありません。

このように、解決がなかなか難しい人間関係の悩みから逃れるための転職は多くのひとが悩んでいることを考えても、転職理由としても多くなりそうです。
が、あまり大きな声で主張はできない。
理由はどこに行ってもどんな人でも合わない人は必ずいる原則があるからです。

いわゆる、人間関係の法則と言われる「カール・ロジャースの2:7:1の法則」です。
10人いれば、2人は気の合う人、7人はどちらでもない人、1人は気が合わない人という考え方です。
人間関係で悩むたびに転職をする人であれば、いくらスキルがあってもすぐやめるだろうと判断される可能性は高いです。

が、それはやはり、状況によります。あまりにも人為的に許されなかった人間関係があった場合はそれをプレゼンするつもりで面接してみるのも良いかと思います。
人間関係の悪さが仕事の集中を妨げていたという状況をうまく説明できるのであれば、その主張が納得され理解されることもあります。その時は、数字などを駆使してより具体的な一例をだして面接で話をすることが良いと思います。ただし、前職場の愚痴にならないことが大前提です。

まとめ

これらの理由は個人の価値観やライフステージ、また、市場の動向によって変わることも多々あります。

そして、面接の場面で「前職を辞めた理由」を話す時に、次につながるためのポイントは、
「うちも同じ理由で辞められるかもしれない」と企業側に思われないようにすることだと思います。

人生にはステージがあり、常に移り変わってゆく。
特に女性は、いまだに結婚・出産・育児を担うことが多く、望むと望まざるに拘わらずステージの変化が激しいことが多いです。
そのことを理解してくれる会社であることが働きやすさの前提であり、それを理解していない人がいる職場はこちらから断った方が良いと思います。

面接の場は、相手がこちらを判断するだけの一方通行でなく、こちらからも相手を判断する双方向の時間です。

転職理由は上手に伝える、そしてその反応をこちらも判断する材料とする。
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