イベント制作会社の職場に転職して、一年ばかり過ぎた頃の話です。
この会社へは、デザイン職としての転職としては3回目。
(デザイン職以外の転職だと…果てしない数になります…)
仕事が一年巡り、同じような仕事が巡ってきたりして、「ああ、ここの仕事もこんな感じのルーティンなんだな」と思い始めてきた頃のお話。
そんな感じでの職場で、新しく転職してきた人の紹介があった。
みんな、「ウェルカム!!」っていう感じでは迎えないいつも。
なぜか?
それは社員が会社に不満しかなく「よくこんな会社にはいってきたなぁ〜、気の毒に」っていうスタンスだから。
新しい人には悪いが「あなたもこの会社、嫌になるよ。そのうちね」みたいな。
そういえば、私が入社した初日の女子社員同士の会話は
「早くこの会社辞めよう。ほんといや。今日初日の人の前でなんだけど...」
っていう愚痴だった笑。
わたしも「ああ、またこういう感じの会社にはいっちゃったな」と思ったもんだ。
社員にそういった思いを抱かせてしまう会社には必ずと言っていいほど、共通する特徴がある。
・社長のワンマンが社員の仕事を邪魔している
・その社長の直下に仕事をしているのかわからないふんぞり返っている社員がいる
・経営陣と若手の間の中間層がいない
・新しい取引先が増えていない(現状維持体制)
少し詳しく書いてみます。
社長のワンマンが社員の仕事を邪魔している
社長のトップダウンは、中小企業ならよくあることです。
ですが、その社長の動きが
「人に任せられない」
「自分の決断を現場の声を聞かずに押し通す」
となると、人はついていけなくなります。
社員に任せられずに現場に出てきて自己満足して引き上げる、あとに残った処理を社員が行う。
これでは、人はその社長のもとで働こうとは思わなくなります。
また、例えば進行していた企画が社長の一言で路線変更。
こういったことが何度も続くと社員の生気が失われます。
そういう人を何人も見てきました。
最後に辿り着く先は、なあなあで過ごす社員の増加と離職の増加です。
その社長の直下に仕事をしているのかわからないふんぞり返っている社員がいる
言葉のママです。
「売上に寄与しているかわからない人」
「社長のご機嫌伺いしかしていないように見える」
「社員の監視が仕事(のように見える)」
現場で働く社員からみると、信頼されていないと感じます。
休憩時間すらジロジロみられるともなると、社員は自主的にオンオフも切り替えできずにパフォーマンスは落ちるばかりです。
監視の目があると仕事をする、監視の目がなくなれば仕事の手を抜く。
こういったことが常習化してしまう可能性だってあります。
経営陣と若手の間の中間層がいない
少人数の中小企業ならありがちですが、突然新卒を入れた年がある。
そうなると、社内はほぼほぼ、中間の社員がいない、もしくは少ない状況であることも多いです。
せっかく入ってきた新卒社員や若手に対して、教えられる人材がいない状況です。
それはそうです。
中間の社員も現状の仕事で手一杯ですから。
私が過去に中途で入った会社も、そういった会社でした。
そこにいた2~3年目の若手社員が話してくれた新人教育はなんとYoutubeの視聴。
良く頑張ったねぇ…と思いつつ、その1年後には全員退社してました。
新しい取引先が増えていない(現状維持体制)
新しい仕事が入ってこないのは、現状維持がギリギリの社員数という会社がありました。
中途で人が入っても定着しない。
なので、社員は現状の仕事で手一杯。
もしくは今以上の仕事をしても会社に認められる希望が持てない諦めもありました。
たまに仕事が増えたり、社員がやめたりすると必然的に残業も増えて、さらなる悪循環でした。
その結果、毎年同じ仕事を行うだけのルーティンワークの会社になります。
それを良しとする社員が残り、新しいスキルを求める社員はどんどん退社する。
発展が感じられない会社を感じました。
それでは「まとめ」いきましょう
転職を何度か経験すると、こういった会社に当たることがありました。
そういった会社の行く末はこんな感じでした。
・若手社員が全員辞めてしまう。
・店舗数の縮小、新しい事業は撤退
・会社自体の譲渡
・定年間近の社員のみ在籍している
転職の面接では、正直、この内部まで見えることはありません。
中小企業が大半のこの社会です。
もし、そういった会社に入ってしまったら早めの見切りも大切だと思います。
えっ、この会社…と思ったら、自分の成長のためにも行動を起こすことが大切だと思った経験でした。