転職活動を始めようと考えた人の殆どは、今の職場の不満からその考えに至ったと思うのです。
実際にわたしが初めて会社をやめようと考えたのは新卒で入った会社で、入社1日目のときです。
正社員入社の3ヶ月前からアルバイトとして仕事をして、十分に分かっていましたが、完全に自分に合っている仕事ではありませんでした。
学生時代の甘い考えで「頑張れば苦手も乗り越えられる」と考えたのがそもそもの間違いでした。
職種は新規開拓営業。電話をかけてアポをとり営業をかけてゆく。新卒や中途の採用コンサルティングの営業でした。
実は、自分自身も超不得意、自分で営業だけは自分に向いていない、やっては行けない職種と分かっていました。
ですが、そっちのスキルがほしいと思っていたことと超就職氷河期の時期は企業が募集している職種自体、絞られていました。
そんな中、必死に就職活動し続け、結果、受かってしまいました。
当時の面接官には「正直、男子よりは女子のほうがポテンシャルを感じる」と言われたのを覚えています。
就職活動用に買った質のよい高めの革靴は、1年も立たずにボロボロになるほどの就職活動。
覚えていないほどの数の会社にエントリーし、履歴書も何十枚と手書きし、面接も50社以上受けました。
それだけ数をこなせば、面接の受け答えもうまくなります。
全く向いていないと分かっている職種でも、面接を通るためのスキルが磨かれると受かりやすくなってきます。
おそらく、百戦錬磨の面接官をもごまかせるくらいの面接スキルはついたのかもしれません。
どのような質問をされるのかも、どのような答え方をすればよいのかも熟知したぐらいです。
そうして、全く自分の適性とあっていない職種で新卒入社を果たしました。
わたしが新卒で入社した会社では同期があと2人。
結論、わたしは体調不良となり、入社1ヶ月目で退社しました。
営業成績は、契約1社。これが、わたしの営業としての初の成績でした。
残り1人の女性社員は1年で退社、のこる男性社員は10年勤め上げたと聞いて職を選ぶのに慎重になりすぎることはないと痛感しました。
今となっては当たり前ですが、当時はやる気と頑張りさえあればやっていけると考えていました。若い!
当時、就職氷河期真っ只中で、女子への門戸は正直狭く職種も限られていました。
わたしが「営業」で入社したと知った知人は「そんな有名大学に入っておいてやることが営業?」と馬鹿にされました。
今となったら、営業は馬鹿にされるような職種ではないと盛大に反論できるのですが、当時はショックでした。
応募にある職種に自分を合わせてはいけません。
自分のできることの中で「好き・得意」をしっかりと分かったうえで自分にあう職種をるとことん探すことが重要です。
自分にあう職種に今の自分のスキルが足りないのであれば勉強や学校に通えば良いと思うのです。
自分が注力するところは、会社に求められる職務に自分を合わせるのではなく、やりたい仕事に自分をあわせてゆくことだと思います。
応募されている企業の業種や雰囲気で職を選ぶと会社も自分もお互い不幸になります。
大体の面接では、自分が取り繕った部分は見抜かれて選考から落としてくれます。
ですが、自分の面接スキルがうまくなってきたり企業の面接官が素人だったりする場合があります。
なんだかわからない職種に受かってしまったときは、本当に自分がその仕事をしたいのかを再考が必要です。
なので、転職活動が頭をよぎった時に最初にすることが「これからの自分の生き方を考えること」なのです。
やりたい人1000人
やる人100人
続ける人1人
出典:女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法: 知的すぎる無期懲役囚から教わった99.99%の人がやらない成功法則
中谷彰宏のFacebookの文言より