女性のキャリアは世論の流れや自身のステージによっても大きく影響されると言えます。
ここでは、就職氷河期世代の女性が、新たに仕事を得るためにおすすめのプログラムをご紹介します。
日本政府が提供する就職氷河期世代活躍支援です。
本記事では、この支援プログラムを最大限に活用する方法について解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、新たなキャリアへの第一歩を踏み出すきっかけにしてください。
女性の新卒就業に関しての流れ
ここ40年で女性の仕事への世間一般の流れの変化の目まぐるしさと言ったら。
40代女性に関係する年代から調べてみたので参考までに。
1980年代は短大卒の就職率が高い時代。
短大卒女子の就職率が四大卒女子を上回り、特に1985年から1992年のバブル期には就職率が90%を超えていました。すごい。
「短大=就職に有利」というイメージがこの時期の主流だったようです。
ですが、1996年には、短大と4年生大学女性入学者の人数は逆転し4年生大学への進学が主流となっています。
1997年には均等法施行により、企業は「短大生は一般職」「4大生は総合職」が通例というコース別人事管理を導入がありました。
私自身の就活では、「どちらを選ぶか?」という選択式がある会社が多かったと記憶しています。
現在では、「総合職」として一律に採用する企業が増えてきています。
というか、現在ではそういった区別の採用をしていたらかなり問題になりそう。
バブル崩壊後1990年代半ばから「就職氷河期」が始まり、2000年代半ばまで新卒採用市場は厳しい状況が続きました。
2015年:女性活躍推進法の成立によって、女性の労働環境は大きく改善されました。
具体的な変化としては、
女性の職場進出の増加:1948年に329万人だった女性労働者数が、2000年には2310万人に増加
女性の職域拡大:管理職や専門職への女性の進出が進む
母性保護の強化:産後休業の延長(6週間から8週間へ)、妊産婦の時間外労働・深夜業制限の導入
雇用管理の改善:募集・採用から定年・退職に至るまでの全過程で男女差別が禁止される
私自身の体感としては、育休がどの企業も広まったなと思いました。
あとは、かなり女性に対する「セクハラ」発言へのナーバスさ。
とある男性優位の会社に所属していた時、ある男性社員に「それ、セクハラですよ」とサラッと伝えた所、その後、かなりビクビクしていました。しらんがな。
こうしてみると、女性をとりまく就業環境はここ数十年で大きく変化しています。
やはり、自分のやりたいことをとことん追求してやらなきゃあかんですね。
日本政府の就職氷河期世代活躍支援とは
日本政府は、主に1990年代後半から2000年代前半にかけて就職活動を行った世代、いわゆる“就職氷河期世代”を支援するため、特別なプログラムを設けています。
これは、この世代が景気低迷の影響で就職難に直面したため正規雇用の機会を得ることが難しかった背景を踏まえた支援策です。
支援内容には、就職支援セミナーや職業訓練、企業による中途採用支援など多岐にわたり、特に40代の転職初心者に役立つプログラムが充実しています。
この中支援の一貫としてサポステがあります。
せっかくあるこれら支援。
40代女性にとって、自分に合った仕事を見つける手段のひとつとしてこれを利用しない手はありません。
サポステとは
サポステとは、地域若者サポートステーションの略称で、厚生労働省が委託する若者支援機関です。
働くことに悩みを抱える15歳から49歳までの若者やその保護者を対象に、就労に向けた支援を行っています。
具体的には、ビジネスマナー講座、コミュニケーション講座、個別相談支援などがあります。
1人では不安だったり、初めての転職などで何からすればわからない時など心強い味方と思います。
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日本政府の支援プログラムを活用するメリット
就職支援セミナーと職業相談
政府の支援プログラムでは、定期的に就職支援セミナーが開催されています。
これらのセミナーは、就職活動の基本から職務経歴書の書き方、面接対策まで幅広い内容をカバーしています。
特に、就職経験が浅い方でもわかりやすく、自信を持って就職活動に挑めるようサポートしてくれます。
職業訓練とスキルアップ
転職を考えている人にとって、現代の求職市場で求められるスキルに不足を感じることがあるかもしれません。
実務経験にプラスアルファで特定のスキルがあれば、応募できる企業の幅が広がる、ということもあります。
そのような場合、政府主催の職業訓練プログラムを活用することで、実践的なスキルを身につけることができます。
受講料は国負担なので基本無料です(テキスト代や交通費などは一部負担があります)
主なコースの内容は、パソコンスキル(エクセル、ワードなど)、ビジネス系(簿記など)、医療・福祉系(医療事務、介護など)、IT関連、製造関連、事務関連などです。
ハロートレーニングは、都道府県、分野、募集期間、訓練期間ごとに検索が可能で、多数のコースが提供されています。
全国の訓練コースをネットで検索できます。
コースによっては、オンラインで受講できるシステムもあります。
自分の興味関心と身につけたいスキル、受講期間などが一致すればぜひ、学びの一つの候補として選んでみてください。
諸々の条件をクリアすれば、受講料が無料、かつ訓練期間中の生活支援(雇用保険失業給付もしくは教育訓練受講給付)も得られます。
わたしはオンラインで他県が主催する講座を受講をしました。
子育てなどで学校に通学することが難しい人や、自分のペースで勉強をしたい、受けたい講座が遠方にしかない、などの人などにオンライン受講の可能性があるので検索してみることをおすすめします。
サポステでは、訓練よりもっと手前の基本的な部分をカバーしている印象です。
ビジネススキル講座やコミュニケーション講座があるので利用しない手はありません。
長いブランクで社会に出るのが不安でも職場体験や模擬面接などにも対応しているようなので、一度検討しても良いと思います。
就職するにあたり、あやふやで不安な部分を解消すれば、転職活動に自信をもって望めます。
中途採用支援と企業の補助金制度
就職氷河期世代を対象とした企業の中途採用支援プログラムもあります。
これにより、企業側が氷河期世代の採用に対して補助金を受け取ることができます。
この制度をうまく活用しようとする企業が増えれば、40代の転職希望者にとってはより多くの就職機会が生まれます。
ですが、これはハローワーク求人がメインとなりそうですね。
ここにあまり期待はかけずに、自分の市場価値を上げることに注力したほうが良いと感じます。
実際に支援を活用するステップ
就職支援窓口にアクセスする
まずはお住まいの地域のハローワークや地方自治体の就職支援センターを訪れ、相談を申し込むことが第一歩です。
ただ、ハローワークは時期や時間帯によって混んでいることも多いので可能なら予約してからがおすすめです。
また、気になる職業訓練コースなどがあれば、ピックアップして行くことも時間を有効に使えます。
セミナーや講座への参加申し込み
就職支援セミナーは無料で参加できることが多いため、積極的に申し込みましょう。
特に就職初心者に特化したセミナーでは、履歴書作成のポイントや、面接での印象的な自己PR方法など、実践的なアドバイスを得ることができます。
履歴書や職務経歴書も添削してくれます。
スキルアップのための職業訓練も検討
自信を持って転職活動に臨むために、スキルアップは重要です。
特に、事務スキルやIT関連の知識は多くの職場で求められています。
政府の提供する職業訓練は無料で受講でき、そのコースの種類も充実しているので、ニーズに合ったものを選べます。
職業訓練を受講するにあたり、ハローワークでの相談は必須です。
相談では、Webサイト上ではわかりにくい細かい受給条件や読みきれない情報などを得られる可能性が高いです。
ただし。ハローワークでの相談相手は、言い方が悪いこと承知でいうと「あたりはずれ」があります。
職業訓練をあまりおすすめしてくれない人、質問したことしか答えてくれない人、一方でこちらが知らなかった情報などを伝えてくれたり、できるだけ受講できるように色々と考えてくれる人など様々です。
しっかりと自分でも情報を知っておくことが大切です。
各訓練校の説明会などもあり、実際にどのような授業なのかを知ることができます。
Webサイトを最大限活用して最新情報を得ることもおすすめです。
給付金やコース申し込みに関する締め切り、受講にあたり審査などがあるので、早め早めの行動が必須です。
40代での就職活動における心構え
40代で新たに就職や転職を考える際は、次の点を心に留めておくと良いでしょう。
この記事では、初心者や厚生労働省が主体で行っている就職支援を描いてみました。
もちろん、民間の就業支援のサービスもおすすめです。
40代というと一般的には転職に厳しいと言われます。
ですが、長年の人生経験は大きなアドバンテージです。
また、この世代は就職氷河期で新卒での入社やその後の業績が冷え込んでピリピリした会社の中での扱われ方に苦労した世代です。
その大変な時期を乗り越えた経験があります。
自分の強みをしっかり理解し、言語化して表現することが重要です。
また、転職初心者として始める場合、成果がすぐに出ないことがほとんどです。
最終的な目標をしっかりと定めて、諦めずに続けることが大切です。
なにより一人で悩まず、支援プログラムをとことん利用して、家族・友人の理解とサポートを受けることをおすすめします。
結論
40代女性がおこなう就職・転職活動は、簡単ではありません。
そんなときは民間の就業支援だけに頼らず、日本政府の就職氷河期世代活躍支援プログラムをうまく活用しましょう。
まずは相談からがスタートです。
Webサイトだけでは見えづらい情報もあります。(それだけ国の支援を受けての転職活動は諸々の条件があります)
1人ですべて抱え込まずに、相談先を確保しましょう。
就職支援セミナー、職業訓練、中途採用支援を活かして、新たなキャリアの一歩を踏み出してみてください。
目標を持って行動を起こせば、きっと良い結果につながります。
がんばりましょう!