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転職したのに転職前と似ている会社・職場・人間関係を選んでしまう。その心理と対策を考えてみた!

人は何度も同じような職場を選んでしまうことがあります。
この現象は心理学的に説明可能であり、実は、様々な要因が絡み合っている可能性があります。
本記事では、その心理的要因ついて詳しく探っていきます。
似たような職場を選びたくない、という人に対しての対策も書いてみました。

転職する理由は色々ありますが、似たような職場を選ぶことが好ましくないなあと感じたならば、この記事の内容を心に留めていただけると幸いです。

慣れと安心感

安全地帯の維持

人は基本的に変化を避け、慣れ親しんだ環境に留まろうとする傾向があります。
変化を拒んで、これまでの状態を維持しようとする「心理的ホメオスタシス(恒常性)」というメカニズムが働いているのです。
このメカニズムは、「これまで生きてこれたのだからこのままでいいじゃん!」という、いわば脳からの生存のための仕組みでとても強力な現状維持命令みたいなものです。

これが安全地帯(平常運転=コンフォートゾーン)にとどまる理由です。
転職という手段で、そのコンフォートゾーンから離れ成長を望んだにも関わらず似たような職場になってしまうのは、「このままでいたい」という無意識の働きなのかもしれません。

新しい環境に適応するためには大きなエネルギーとストレスが伴います。
そのため、慣れた職場を選ぶことで心理的な安定感を得ようとするのです。

過去の成功体験

過去に成功した経験がある職場環境を再び選ぶことも、一因となります。
成功体験はポジティブな感情を引き起こし、その感情を再現したいと考えるのが人間の自然な心理です。
そのため、同じような体験ができるのではないかという麻薬のような期待から、似たような環境の職場を選ぶのかもしれません。

社会的要因と経済的要因

社会的承認

周囲の期待や社会的なプレッシャーが、これまでの職場と同等な会社を選ぶ要因となることもあります。
家族や友人、社会全体が特定の職業や職場を良しとする場合、その期待に応えるための職場選びをすることがあります。
特に日本では、人の目を気にする、つまりは社会的承認が個人の選択に大きな影響を与えることが多いです。

上場企業だから、歴史のある企業だから、名の通った企業だから
本当はやりたい仕事が別の会社にあるのに、安定した企業(と世間には見える)だから転職するなんて

そういった外部の基準を判断材料として次の職場を決めることもありそうです。

経済的要因

経済的安定を求める心理も無視できません。
安定した収入や福利厚生を提供する職場は、転職を考える際の重要な要素となります。

これは、転職の企業を決める時には、一見当然のことです。
仕事内容がほぼ同じもので、これまでの企業より収入がアップする転職に成功したとするならば、
これまでの職場において、正当評価をもらえず、自分の技術や頑張りを搾取されていたと言うことになります。

それでも転職先の企業を探すときに、これまでの給与水準

これまでの経済的な不安定さと自分のスキルへの不安から、これまでと似たような収入の職場を選び続ける傾向があります。

職場環境の影響

組織文化の影響

組織文化も同じような職場を選ぶ要因となります。

過去に適応しやすかった組織文化を持つ職場を再び選ぶことは、新しい文化の職場を選ぶよりも、適応のストレスを軽減できます。

人間関係が作る企業文化も同様です。
上下関係が厳しい職場、フランクでオープンな職場、

これまでに慣れた職場の文化と全く違う職場への転職は、まるで違う家庭にお邪魔したように違和感を感じるものです。
たとえば、いわゆるブラック企業からホワイト企業への転職を果たした人でさえ、最初は落ち着かなさを感じることでしょう。

上司や同僚との関係

良好な人間関係は職場選びに大きな影響を与えます。
過去に良好な関係を築いた上司や同僚の雰囲気や印象に似た人がいる職場を再び選ぶことで、安心感を得ることができます。

面接の場では、初回の方では現場で実際に共に働く人が面接官になることがあります。
その時に、「以前の職場にいた同僚に似た人がいるな」「この人の話し方や意見があの時の上司に似ているな」と感じた時、一気にその会社への入社動機が高まった経験はありませんか?

過去に、信頼関係が築けた人間関係が合った場合では、無意識に再び同じような職場を選びやすいです。

逆に、自分が苦手とする人がいる職場を選んでしまう場合もあります。

そんなことあるかな?と思うかもしれませんが、無意識で起こることなので自覚がありません。

これは、過去自分が未完了になっている感情がある場合です。

自分の無意識がその未完了の感情を呼び起こすような人と状況を作り上げることが実際にあります。
この状況の解決策は、ここでは割愛します。

それでは「まとめ」いきましょう

同じような職場を選んでしまう心理には、過去の経験、安全地帯、心理的要因、社会的影響など、様々な要因が関与しています。
これらの要因が絡み合い、人は自然と同じような職場を選び続ける傾向があります。
心理学的な視点から見ると、これは人間の生存本能的な行動であり、安心感や安定を求める結果と言えるでしょう。

同じような職場を選ぶことが必ずしも悪いことではありません。
けれども、勇気をもって転職を決めた時が、新しい挑戦や成長の機会です。

定期的に自分の価値観と自己分析を行うことも大切です。
自己理解を深め、時には変化を恐れずに新たな環境に飛び込む勇気も必要です。
自分の心理的傾向を理解し、転職先の職場を意識的に選択することで、より豊かなキャリアを築くことができるでしょう。

どうしても似たような職場を選びがちになる人は、プロフェッショナルの助言を求めることも有効です。
転職エージェントやキャリアカウンセラーの助言を求めることで、新しい視点を得ることができます。
専門的な知識と経験から、企業と応募者のマッチングも客観的な視点からの助言は有益なものとなるはずです。


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