転職サイトで理想の企業を見つけるためのポイント
転職を考えている求職者にとって、理想の企業を見つけることは活動の第一歩です。
この記事では、転職サイトを効果的に利用して、自分のニーズに合った企業を見つけるポイントを３点に絞ってご紹介します。
転職したあとに「こんなはずでなかった！」というミスマッチの可能性を減らすためにもこの記事を参考してみてください。
転職サイトのコピーに惑わされない
大前提として、キーワード検索とフィルター機能は転職サイトで自分の希望する会社を見つけるための重要な機能です。
そのうえで、検索やフィルターによって絞り込まれた企業プロフィールを確認します。
企業の基本情報、事業内容、社員数、設立年などです。
ここでのチェックポイントは、そこに書かれているコピーに惑わされないようにということです。
「未経験可」「夢を叶える」「好きなことを仕事に」「成長するまでしっかりとフォロー」など甘い言葉が並ぶ求人広告も多いです。
利益を追求するのが企業です。
人を雇用するということは、人件費や社会保障費などがかかります。
また、雇用するまでの採用コスト、社員の能力が足りない時に解雇できないなど様々なリスクもあります。
応募する側からすると、雇われながら技術をつけることができる会社を望みがちです。
一方で、会社側からすると本来求める人材は、採用後にできるだけ早くに戦力として利益を出せる人物です。
企業の本音が見えない採用ページに対しては、少し注意が必要です。
企業の本音とは、採用された人に期待すること、会社の利益を生み出すために特に求めていること、採用したときにお互いにWinWinになるためにどのような成長を求めるのか、などだと思います。
就職活動をしている人が期待する言葉を主に求人サイトに並べる企業に対しては、その本音がどこにあるのか面接の場面などで確かめたほうが良さそうです。
中小企業は「社長の声」が判断基準！
日本の企業のうち、実に99.7％が中小企業です。そのうち、小規模事業者は84.5%。大企業の割合は0.3%です。
ということは、転職先の確率としては中小企業への転職が多いということになります。
参考：中小企業・小規模事業者の数(2021年6月時点)の集計結果を公表します。
転職するときに会社と自分の「価値観」が合うかどうかが非常に大切なポイントになります。
例えば、自分は本来消費者に寄り添う働き方をしたい。けれども、入社した会社の方針は、数字を追い求めることが最重要視している、といった場合はその会社で働くことは辛いことになりそうです。
中小企業にとって、企業の価値観はすなわち社長の価値観であることが多いです。
転職サイトで、社長の声が記載していて、その思いに共感ができるのであれば、その企業を候補のひとつに挙げることも良いかと思います。
転職サイトには、採用情報しかなくても多くの企業は個別のWebサイトがあります。
そのサイトのURLへアクセスして、企業理念や社長の声を確認することもおすすめです。
社員の顔が多く見ることができる写真がある採用ページ
実際に働く社員の写真が多く記載している企業も検討の余地があるのではないかと感じます。
大企業の採用ページですと、広報の人や欲しい職種に携わる社員の写真は比較的準備しやすいかと思います。
中小企業となると、広報や人事は兼任になることも多く、採用ページに乗せる写真を用意することも簡単ではありません。
以前、私が転職サイトから応募し転職した中で、実際に働く社員が多くうつる写真のある採用ページだった会社があります。
実際に働いてみると、写真の印象の和気あいあいとした関係ではなく、どちらかというと経営側と現場の社員の間には溝があるような社内の雰囲気を感じました。
それでも、現場の社員同士は、関係は悪くなくお互いに協力し合ってプロとしての仕事をしていたような職場でした。
最終的にその会社は、経営陣と現場の意見の食い違いがあり会社自体が解体しました。
私の印象では、結果的に採用ページでの写真は、それなりに企業の体質を表していたなと感じました。
採用ページでの写真の記載は、その企業を知るうえでのヒントはあるのではないかと思っています。
採用ページの写真で見かけるのは、写真が写真素材サイトからのものであったり、AIで画像生成したような企業です。
そういった企業の採用ページからは、企業文化が感じられず、似たような印象を持ってしまいがちです。
少なくとも、採用活動を転職サイト側のお任せに作ったと感じるような企業では、採用後の従業員への待遇も期待できないかもしれません。
上場企業の場合は、ちょっと違う
企業の評価基準と信頼できる情報源の見つけ方に関しては、大企業や上場企業ならば追加で企業の評価基準があります。
上場企業への就職を考えるのであれば、財務状況が発表されているのでそのチェックも大切です。
長く務めるためにも、経営の健全性も１つの判断基準となります。。
求人サイトの口コミや評価なども出ていることが多いので、働くイメージの判断基準となります。
社員の満足度や離職率も実際の肌感覚が感じられやすい可と思います。
公式サイトやプレスリリースをチェックし、企業の評判や動向、最新の情報を入手します。
まとめ
以上、私が実際の転職活動を通じて考えた、希望の企業を探すための転職サイトの見方のポイントを書いてみました。
転職サイトだけでは、なかなか希望した企業を探すのは難しいことも多いです。
転職活動はタイミングの要素もとても大きいものです。
良い企業への転職を叶えるためにも、エージェントに登録しておくことも重要なポイントです。
最後に、あきらめずに自分の希望する企業に転職できるそのヒントがこの記事にあれば幸いです。
あなたの転職活動を応援します！